自民党鹿児島市議団 行政視察(石巻市・福島市)報告

 

石巻1001【石巻市】
1.調査項目
震災における被害状況と現状及び復興への取組みについて
2.日時・場所
平成27年1月20日 午前10時~11時30分
石巻市役所(現地視察あり)
3.説明者
復興政策部復興政策課主幹
4.説明内容
 あの忌まわしい東日本大震災から丸4年になろうとしている。なかなか復興の兆しが見えないとのマスコミ報道等に接し、
今回、石巻市の復旧・復興に向け石巻3003た取組み状況を研究いたしました。また、鹿児島市が石巻市に派遣している4名の職員と定年退職後に石巻市期限付採用者1名との交流会も実施しました。
 1月20日、午前8時30分より石巻市期限付採用者 山内政見氏の案内で被害のひどかった門脇地区・渡波地区・日本製紙石巻工場との現状を研修いたしました。その後市役所において、被災当時の映像などを参考にしながら現在の取組み状況について説明を受けました。
 石巻市の被害状況は、死者・行方不明者約3,600名という人的被害、建物被害は全壊から一部損壊は約56,700棟に及び石巻4004全住家の76.6%となっている。また、地盤沈下も最大-120㎝
となっている地区もあり、復旧・復興はこれからという状況である。
 がれきの処理・処分は100%である。現在、重点的に整備を進めている復興公営住宅の建設は、整備計画4,000戸に対し26年度で1,500戸が整備予定となっている。平成28年度末にすべての整備を完了する予定であるが、今後厳しい対応が強いられるものと思われる。
 平成23年12月に、復興の基本的な考え方や今後の復興に関する施策の展開、地区別の整備方針等今後10年間の復興に向けた指標として石巻市震災復興基本計画が策定されている。復興に向けてのまちづくりの姿が描かれているが、実現に向けてはこれからのことであり、復興に向けてはかなりの期間を要することが垣間見られたところである。
5.所感
 今回の研修においてはこれまでの研修とは違い、大震災と大津波により多くの犠牲者が出た石巻市の現状と、今まさに復興に向けて頑張っている状況を学び、貴重な体験をしました。
 研修当日は副市長の歓迎を受け、本市から派遣されている職員の頑張りに感謝の言葉をいただいたところであります。派遣職員の意気込みに感謝の念を持っているとの有難いお言葉でありました。
派遣等5名の職員と19日の夜懇談を致し、我々が多くのことを学んだところでもあります。石巻市の復旧・復興にかける彼らの熱意に感激を致しました。
 石巻市にあってはこれからが大変な時期を迎えるという事で、できるならばまだまだ当地で頑張ってみたいとの意欲が漲っていました。この経験というものは彼らにとっても貴重な体験であり、今後の本市での仕事にも大きな功績をもたらすものと確信するところでもありました。
 東日本大震災・大津波・原発事故等により多くの犠牲者・被災者が出たところではありますが、住民は今まさに復旧・復興に向けて頑張っていることを再認識した、意義ある研修視察であったことを報告いたします。

【福島市】
1.調査項目
原発事故の影響に対する対策について福島1001
*農産物の風評被害に対する対策、放射能対策について
2.日時・場所
平成27年1月21日(水)午前10時から11時30分
JA新ふくしまモニタリングセンター
3.説明者
福島市農政部農業振興課課長補佐兼農業畜産係長
JA新ふくしま営業部農業振興対策室危機管理センター
4.説明内容
(1)食品の放射能検査について
①担当者職員2名 パート・臨時職員7名 合計9名で対応し福島2002ている
②平成24年4月16日 モニタリングセンターオープン
年間3万検体を調査、来年度も同様の数の件対数と予想される。
③出荷制限支持品目
依然として、出荷制限品目がある。
樹皮を剥いだり、高速洗浄できないものが主の対象品目
④どんな検査体制をとっているか
全品目、圃場別検査
*米については、市が全袋検査を実施している
検査の有効期間は30日
⑤何を検査しているのか福島3003
放射線(ガンマ線)の量を測定している
簡易型分析器45台
精密分析器1台…ハーブ、タラの芽、パセリ100gから検出できる
⑥モニタリング検査結果
平成23年度 セシュウム検出 果樹除染実施
平成24年度 リンゴ 98.2%
         なし     99.6%
         大根    100%
平成25年度 100%OK(500gから検査できるようになった)
平成26年   仝上福島4004
(2)風評被害をどう払拭していくか
①検査結果についてのホームページを見ているのは市場や仲卸さん、一般市民は、ほぼ見ていない、電話での問い合わせに対応している。
②観光果樹園への来場呼びかけ
③福島市で「ももりんカフェ」開催
ふくしまの果物を使ったスイーツコンテスト
全国から募集
今後、世界に発信していく
④全部署で取組
5.所感福島5005
 原発から直線距離で60キロの福島市。
 果物のまちふくしまで、年間3万検体を調査しなければならないという、非常に厳しい現状を見せつけられた。
原発事故が起こらなければ、する必要のない作業である。
地道な作業を少ない職員で対応している姿に頭が下がる思いであった。
 今後は、如何に風評被害を払拭していくかが大きな課題であるが、ももりんカフェの開催等福島市全部署で取り組みを進めておられる。
 全国からの応援の手を差し伸べていただきたい。
 隣接する農産物直売所に立ち寄り、リンゴや米を購入、福島6006
発送していただいた。
 本市も、川内原発の再稼働を控えている。決して他人事としてすまされないことを肝に銘じておかねばならない。